甘い誓いのくちづけを





リングを外した左手の薬指――。




その場所を寂しげに見つめるあたしに落とされたのは、まるでプロポーズにも思える甘い声。




『俺ならきっと、君に似合う最高のリングを見付け出してあげられるよ』




昨夜出会ったばかりの“彼”はそう言って、凄絶(セイゼツ)に綺麗な笑みを浮かべた――…。




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