社長と秘密の生活


急いで声がした方に行くと、心臓が止まるかと思った。


そこに――――。

男2人に襲われている“杏花”がいた。

1人の男は杏花の両手を後ろ手に押さえ、

もう1人の男は無防備な杏花に身体を密着させた状態。

しかも、スカートの中に手を入れ…

杏花のお尻を撫で回している!!

俺は身体中の血がフツフツ沸騰する想いに駆られ

全力で杏花目指して駆け寄った。


すると、


「カナメェ―――――――――――!!」


杏花は俺の名を叫んだ。

俺は胸の奥から怒りが込み上げて来て

気づけば、男2人に殴り掛かっていた。


男2人は体格が良いだけで、差ほど強くない。

護身用にと空手や柔道を習っていて良かったと、

俺は心からそう思った。


< 119 / 557 >

この作品をシェア

pagetop