愛を教えて ―背徳の秘書―
しばらくして、雪音は起き上がろうと身じろぎする。

宗はどうにか呼吸を整え口を開いた。


「ごめん……重い?」

「そうじゃなくて……外出しって避妊にならないのよ。知らないの?」

「いや、知ってます。……すみません」 


雪音は宗に背を向け、「まあ、大丈夫だと思うけど……」とつぶやく。

お互いに服も脱いでいない。そのとき、宗は何ごとか思いついたように素早く服を脱いで、再び雪音をベッドに押し倒した。


「ちょ、ちょっと……慌てすぎじゃない? 一度シャワーを浴びた方が」


雪音の両手首をベッドに押し付ける。


「さっきのお詫びに俺が綺麗にする」

「それって、口……でしょう? アレは恥ずかしいから……ヤダ」

「でも、気持ちいいだろ?」

「悪くはない……けど」


こういう素直じゃない部分が可愛いと思えるのは、自分が歳を取ったせいだろうか?

そんなことを考えつつ、宗は問答無用で雪音の脚の間に顔を埋めた。


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