彼のネクタイの、その下に…


椅子に座ると、

「今日は蒸すなー・・」

なんて言いながら、ネクタイを外してワイシャツのボタンを外し、襟をパタパタする。

その仕草と、ワイシャツから見え隠れする首元から、つい目が離せない。


誠実で爽やかなイメージの彼の、首筋から鎖骨のラインが、好き。

昼間は決して解かないネクタイ。

この時間帯だから垣間見ることができる、彼の男っぽいセクシーなライン。


そのギャップに、あたしは欲情する。



・・・いつの間にか、PCを操作している彼から、

「昼間の会議の報告書、今開いてるだろ?」

と、仕事の話。


「あ、はい。訂正ですか?」

慌てて返事をする。


「ん。すぐ済むから、ちょっと貸して?」

すぐ隣にやってきて、屈んでキーボードを叩く彼。



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