教組の花嫁
 私もこの噂を耳にした時、耳を疑ったわ。

 まさか、そんな事があるはずが無いってね。
 でも、本当だったわ。愛人は4~5人いるみたいよ。

 幾らいい事を言っても、教祖がこれではねえ。

 私はこの宗教が信じられなくなったの。それで、この宗教から足を洗ったという訳。ほんと、早く目が覚めて良かったよ。

と、コメントは綴られていた。




 小波は大学を出て、出版社に勤めた。

 それは、記者になるのが、『命の泉』に復讐するという目的を達成させるには、一番の近道だと考えたから。


 東京の出版社を辞めて関西に引っ越して以来、小波は『命の泉』を追っていた。


 『命の泉』に関する情報をいろいろなサイトで丹念に調べるのが、今の小波の日課。





 
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