センセイと一緒 ~feel.White~




言いながら、尚哉は鈴菜の顎に手を伸ばした。

片手で鈴菜の背を抱きながら、じっと鈴菜の顔を覗き込む。

……何かを渇望するような熱い視線。

その熱さに息を飲む鈴菜に、尚哉が掠れた声で囁く。


「でも、もう駄目だ。……もう、止められない……っ」


――――言葉とともに。

尚哉の唇が鈴菜の唇に重なった。

想いをぶつけるかのような、熱く深い口づけ。


……もう、止められない……。


尚哉の想いが唇越しに伝わってくる。

鈴菜は尚哉の唇を受けながら、涙に滲んだ瞳をそっと閉じた。



< 63 / 215 >

この作品をシェア

pagetop