Cotton Candy【ベリカ限定】
真夏日が続いている、7月下旬。


あたしは一学期最後の登校日の終業式の為に、朝早くから学校に向かっていた。


夏の晴れ渡る空から降る太陽の陽射しが、あたしの体を蝕(ムシバ)むように照り付けて全身が怠い。


朝からこんなに暑いのに、蒸し暑い体育館で行われる長い終業式に耐えられるハズが無い。


怠さに耐えながら、あの紫陽花がある公園の前を通った時…


蝉達の鳴き声があたしの耳を刺すように響いて、何故かあのクラブの爆音を思い出させた。


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