Cotton Candy【ベリカ限定】
8月の中旬に差し掛かり、夏休みも残り半分になった頃。


雅の家に行くのが、あたしの日課みたいになっていた。


受験生の彼は、7月中は学校の講習を受けていたから、ゆっくり会える時間がほとんど無かった。


だけど、8月からは学校の講習が無い。


塾にも通っていない雅は、家で勉強をしているから比較的時間の融通(ユウズウ)が利く。


だから、あたしは午前中はダラダラと過ごし、昼食を済ませたら毎日のように彼の家に行っていた。


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