Cotton Candy【ベリカ限定】
どこまでも広がる薄い群青色の空に、白く大きな雲が浮かんでいる。


その隙間からは春の暖かい陽気が零れ、あたしの体を優しく照らしていた。


見上げた空に眩しさを感じて、視線を足元に落とす。


そして、そんな春の訪れを感じる中…


あたしの目の前にいる頭の悪そうな男は、何の悪びれも無く気怠そうに口を開いた。


「なぁ、姫華(ヒメカ)。俺達、別れよーぜ」


「はぁ!?」


バカ男が発した言葉に、あたしは唖然とした。


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