素敵に政略結婚♪◆

そのまま首筋に優しいキスを落とされて、
建志の綺麗な指が春乃の服のボタンをあっさりとはずす。
首筋から鎖骨のラインをゆっくりと
少し持ち上げられて背中に
指を滑らされる。


「あのぅーーー。で…電気を・・・」

下着を取られる!と気づいた春乃は遠慮がちに
顔を赤らめて建志に伝えた。


寝室の電気は煌々とオレンジ色に輝いている。
流石に恥ずかしすぎると
春乃は少し体を隠すように身をよじった。


「--やだ。だって、春乃のすべてを見たいし。」

あっさり、建志が却下する。

「え?でもっ。はずかーーー」

恥ずかしいという言葉は、
建志の優しいキスに絡め取られた。

そして、にっこりと綺麗に笑う建志に春乃は
胸が高鳴った。


「はーるのっ。そんなことは気にせず、
 僕だけをみて?

 僕がいるから恥ずかしくないよ?

 僕だけをーー感じて?」


あなたがいるから恥ずかしいんですーー

という春乃の心とは裏腹に、
春乃の口からは

「は・・はい。」

という間の抜けた返事しかできなかった。




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