月夜の翡翠と貴方

再びスキップをはじめるスジュナ。

子供は自由である。


「……今のは、さすがに酷いだろ」


隣のルトは、こちらを見て眉をつり上げていた。

「どうして?」

「どうしてって………」


「本当なら、さっきの私の言葉、そっくりルトが言うべきなのに」


しっかりと彼を見据えて言った私の言葉に、ルトは目を見開いた。

…何を、驚いているのか。

誰がこんな女、と、罵り否定するのが普通の主人だ。

いや、ルトは普通の主人、とはいかないかもしれないが。

それでも、あの場で強く否定するべきだったのは、私ではなく、ルトだ。



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