【密フェチ】告白

 先輩の声が

 遠くに聞こえるほど緊張してる。



 あたしは、大きく頷いた。



 もう、引き返せない





「――…好き、です」





 先輩の指が

 頬に触れたまま、ピクッと動く。





「貴梨香、ちゃん?」





 先輩の指に力が入り

 触れた頬をゆっくりと包む。





 おかしくなりそうな頭

 フラれてもきっと後悔しない。





 あたしは、指の感覚に

 うっとりと顔を上げた。



















 Fin
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