君と恋に堕ちた事について
1日、1日が淡々と過ぎていく。


そんな中、胸が張り裂けそうな出来事が起こった。


「わぁ!」

女子社員の悲鳴でオレは、顔を上げた。

「どうした?」

男子社員も麻実の方を見ている。

「見てよ。」

ある女子社員が麻実の手をとり上に上げた。


左手の薬指に指輪が光っていた。


ちょうど、その時に山里が出勤して来た。


「山里! お前、下山さんと結婚するのか!」


山里は顔を赤く染めて

「あぁ。」

と頷いた。

「電撃結婚だな!もしかして、オメデタか?」


「違うよ。」

山里は上着を脱ぐと椅子に掛けた。


「ただ一緒にいたいと思っただけだよ。」


歓声が上がる中、始業のベルが鳴った。
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