元恋人の甘い痛み【完】
「炭酸水が飲みたい」
今日は残業になりそうだし、少し休憩しよう。自動販売機は確か…下にあったわよね。
財布を手に秘書室を後にした。
基本的には毎日秘書室へと直行だから、こうした時間も結構好きだったりする。
知らない場所を探検してるみたいで何だか楽しいし、色んな人に会えるのがまた楽しい。
勿論、皆が皆私を歓迎してる訳じゃない。寧ろ、目の敵にされている人の方角が多いって事も重々承知してる。
だけど、それは今までもそうだったし、私にとってはどうって事ない。大した事じゃない。