[続2]素敵過ぎる恋愛…あなたの世界へ
貴俊さんの遅い帰りは毎日だった。

スーツもやはり違ったりしていた。

たまにどこかで、シャワーを浴びてきたのかと思われるような匂いもした。


正直、一人で抱えるのが限界だった。


私は、健司さんにまた電話をかけた・・・



『何度もすいません…

 あの、貴俊さんはお仕事忙しいですか?』


「そうですね。社長が暇なときは今まで一度もありませんから・・・」


もっともな回答だった。


「ただ、今新店舗のオープンのために一層お忙しいと思います。

 なにぶん、この店舗に関しては社長ご本人が総指揮を

 とっていらっしゃいますから・・・」


短い期間だったけど、私も貴俊さんの傍で働いていたから少し分かる。

今までいろんなお店をオープンさせてきたけど、

彼本人が直接指揮をとるのは珍しい。


とても大切なお店なのだろう。
< 63 / 143 >

この作品をシェア

pagetop