笑う門にはオレ様がきた!!
飲めないのに調子に乗って
ビールを結構飲んだ私は


その後、酔っぱらってしまい
帰りの車でどうやら
眠ってしまったらしい。


妙に体がフワフワするから
少し目を開けて見ると
師匠の顔がすごく近くにあった。


私は師匠に
抱きかかえられているようだ。


ああ
これ、お姫様抱っこだ…


こんなんなんだぁ。


ふわふわして気持ちいぃ~~


生まれて初めての
お姫様抱っこだぁ。


適度な揺れで
ますます酔いがまわる私は


言葉を発する事もできず
抱かれたまま師匠の顔を
ぼんやりと見ていた。


いつの間に部屋に着いたのか
私のベッドにゆっくり降ろされる。


私は瞬く間に
全身の力が抜けて
また瞼が重くなり目が閉じてしまう。


その時、私の瞼に何かが触れる。


柔らかい唇の感触…


師匠の唇?


何とか目を開けて
確かめようとするけど
思うように中々目が開かない。


そして私は完全に眠りに堕ちた。








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