私を壊して そしてキスして

「菜那は、まだ俺のことを好きじゃなくたっていい。

だけど、必ず俺はお前を手に入れる。
俺の手で、お前の笑顔を取り戻してみせる。

もう、決めたんだ。
俺の「好き」をなめるなよ?」


そう言い残して彼はシャワーに行ってしまう。


ちょっと強引すぎる言い回しも、その裏に隠れる彼の優しさが伝わってきて、決して嫌じゃない。


彼と入れ替わるようにシャワーへ向かう。

昨日、彼が強く吸い上げたそこに、印が付いているのを見て、あれは現実だったんだとやっぱり恥ずかしくなる。

だけど、こんなに満たされた気持ちになれる自分に少し驚いていた。



< 38 / 372 >

この作品をシェア

pagetop