座敷わらしのしのぶちゃん♪
「チッ、またオカマ野郎かよ。ったく」


「あ~ら、大企業の坊っちゃんの癖にお口が悪いこと。」


オーダーを聞きに来たウェイトレスが完全に二人のイケメンオーラにやられている。


ううん、カフェ中の女性客達が彼らに見とれている。


そして、何より私がこの状況を理解できずにいる。


「兼先グループの坊っちゃんがこんな所でサボってちゃ、イケませんねぇ。」


とリョウさん。


するとーーー


「よく言うよ。DATEホールディングスの御曹司こそ呑気に怪しい仕事してていいのかよ。世界が知ったらお前んちの株価下がるんじゃねーの?」


「知ったことか?それより、早く行けよ。お前のお守りが時計みながら待ってんぞ、そこで。」


「誰がお守りだ。秘書だっつーの。」


そう言うと、伝票を鷲掴みにして


「今度こそ二人でデートしような。」


って私に向かって言うと誠之介さんは行ってしまった。








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