愛するが故に・・・
和真さんは見送りを済ませると、

椅子にドカッと座り、疲れた表情を見せた。


『和真さん、ごめんなさい』


父の事もよりも何よりも和真さんに嫌われるのが怖かった。


「理香。何を言っている?

 理香が誰の子供であっても、俺の女なのはかわりねえ。

 まあ、さすがに会長の子供とは驚いたがな…」


そういうと、和真さんは私を抱きしめ、耳元で


「理香…お前は俺のもんだ。ずっとな。愛してる」


そう言ってくれた。

それだけで、私の心は満タンに満たされた。

和真さんとお店を出て、彼の家に向かった。
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