【 腐りかけのteenager  】
私がいつものように学校に行くと、同級生のヤンキーから突然絡まれた。

「なんでいつもそんなに暗いの~?」

私はただただ怖かった…。

ずっと下を向いたまま、泣きそうになるのを必死で我慢していた。

楓は隣にいながら何一つ喋ってくれなかったが、一緒に居てくれただけで、私はほんのちょっとだけ心強かった。

それから、なんとなくイジメの雰囲気が漂うようになっていった。

私は強くなりたい…。

そればかり考えて生活をした。

自殺も考えたが、自殺するほど私は強くなかった。

毎日毎日、ただただ言われるのを我慢するだけ…。

手が出ないだけマシ―

そう自分に言い聞かせた。

中学3年間私は耐えた。

高校生になったら、絶対に強くなってやる!

そう心に決めた。
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