《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「それは無理です!!!」


「わかってる」


智成さんは思いっきり笑って、身体を起こした。


「今日も俺が行動で示してやるよ…どれだけお前を愛しく思ってるか…」


「え、あ…」


智成さんは私の肩から腰に両手を滑らせた。そして、私のヒップに抱き上げた。


互いの身体が密着していく。


ドクンと心臓は鼓動を大きく鳴らす。


「本当のお前を俺に見せてみろ…」


彼は私を人形だと言う。

私は立場上、品行方正を求められ、人形になるしかなかった。

あなたはそんな私に寄り添ってるくれる唯一人の相手。


私は彼の頬に触れ、初めて自分から唇を重ねた。


「下手クソなキスだな。でも、お前の方が俺に惚れてると自惚れさせるキス
だ…」


今度は彼の方から私の唇をキスを落とした。彼のキスは手馴れている。
私の官能を煽り、身体を疼かせていく。


「その潤んだ瞳が最高にそそる」
私たちは身体をいつもの体勢に戻した。



 END

    
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