溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~

~純名side~

この間のマーケティング課との会議。


私も同席させて貰ってたけど、プレゼンのプロでスポンサーも唸らせるマーケティング課の社員たち相手に堂々と海外向けの宣伝のプレゼンを行った樋口さん。


肩をガクリと落とし、しゃがみ込み、うな垂れるその姿は別人のように見えた。



「樋口係長?」


冗談で結婚を口にする人には見えない。


樋口さんのキモチは本物なのかもしれない。



「結婚はまだ、出来ませんが…私…まずはお付き合いから・・・」


「あ…マジで?俺のコト…変に思ってない??」


「はい」


「よかったぁ」


樋口さんは顔を上げて、安堵の息を漏らした。



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