クールプリンスはあたしの旦那



昔からお父さんは、
小さな会社の社長として頑張っていたから
あたしと話すことなんてなかった。


たまに話せるのは夜で、
お父さんが早帰りの時はすごく嬉しかった。


つまり、あたしはお父さんっ子。


そんなお父さんが久しぶりに
早帰りだと思ったら婚姻届が前に置いてある。


「取引先の息子さんだ」


「…」


「明日、会う約束をしている」


「…」


「会ってくれないか?」



< 2 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop