あなたの心にいる人は… (完)
「お姉ちゃん、、、」

冷たいお墓の前に座る

「ごめんね、、、お姉ちゃんの気持ちもしらないでごめんね、、、」

風の音がまるで私の声に応えているみたいだった

「あんなにお姉ちゃんは優しくしてくれたのに、、、私を思ってくれてたのに、、、」

本当はお姉ちゃんが喜ぶわけないってわかってたのに

悲しむって分かってたのに

廉のことが好きな自分の幸せを優先した

「羨ましかった。ずっと小さな頃ら、お姉ちゃんが 、、。回りの人を心配にしかさせない私には、回りの人を幸せに、笑顔にできるお姉ちゃんのことが眩しくて仕方なかったの。」

私は心配や同情、哀れみの瞳でしか回りに見られない

なのにお姉ちゃんはいつも回りの人を笑顔にしてた
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