TABOO~淫らな昼寝~
それから三月ほど後。
「源太郎、お佐紀、たまには遊びに行こう」
すぐに話がまとまって、三人で屋敷を出ました。
「今日は、良い場所へ案内するぞ」
悠馬さまが土手を下り始め、源太郎兄上もそちらへ行きます。
「待って……」
急ぐ私に、お二人は声を揃えました。
「ゆっくり参れ。そなたはよく転ぶ」

私が土手を降りたとき、大きな柳の下でお二人は横になっていました。
どうしようか迷う私の手を、悠馬さまが引っ張りました。
「幼いころ、よくこうやって空を見たな」
「懐かしい……」
私はお二人の間に腰を下ろしました。
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