長い夜の甘い罠【完】


男にも火が付いたのか私の感じる場所ばかりを執拗に攻め立ててはありとあらゆる場所へ口付けを落とす。

丹念で長い愛撫が続き、我慢の限界へと達した矢先、男は一気に私の中へと入って来た。


「…もう…ダメ……あぁっ!」


想像以上の強い快感に腰が浮き、深く貫かれると共に一気に絶頂を迎えてしまう。

達した後の強い余韻に身が震え、思考回路が定まらず余裕なく肩で吐息を吐き出す。

私の顔や首筋へキスの雨を降らせる男の手により、その後も幾度も抱かれ高みへと追いやられ真夜中意識が飛ぶ様に眠りに付いた。


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