小国の君主は無邪気でわがままな少女。
君主としての自覚に欠ける彼女を毎日怒鳴りつける家臣の青年もまた
自らの想いに自覚がなかった。
少女への想いが、人形のようだった青年を
やがて人間へ、国王へと成長させる。
戦乱が続く和風異世界の物語。
戦争を扱っているので普通に流血や人死にはあります。
主要登場人物も例外ではありません。
むしろ流血過多です。
このお話の十二年後にあたる外伝「月下の幻影」を先に読めば、
かなり早い段階で大まかな内容がわかると思います。
目次
- 序章
- 第一話 赤い帳
- 1.少女君主と少年護衛官
- 2.護衛官の不安と軍師の下策
- 3.秘密の宝物
- 4.北方砦の友
- 5.開戦
- 6.疎外感と焦燥感
- 7.戦の現実
- 8.失態の代償
- 9.月下の儀式
- 10.最後のわがまま
- 11.終戦
- 12.目覚め
- 13.刑罰の真意
- 14.真夜中の不審者
- 15.謎々の答
- 16.斬る覚悟、守る決意
- 17.会計情報消失事件
- 18.月下の邂逅
- 第二話 月に願いを
- 1.天才美少年軍師第一報
- 2.中途半端
- 3.恋文の行方
- 4.危険な逢瀬
- 5.取引
- 6.恋心、女心
- 7.機械人形
- 8.戦場での心得
- 9.和成の秘密
- 10.月見酒
- 11.コ・ワ・シ・テ・シ・マ・エ
- 12.軍師の上策、君主の決断
- 13.幸せな魔法
- 幕間
- 1.共犯者
- 2.特報!!
- 第三話 寒椿
- 1.雪祭りへの誘い
- 2.前触れ
- 3.雪合戦
- 4.国境の見回り
- 5.戦鬼覚醒
- 6.最凶軍師
- 7.一時の休息
- 8.岐路
- 第4話 月下の宴
- 1.不穏な春
- 2.それぞれの近況
- 3.ためらい
- 4.堂々巡り
- 5.激震
- 6.決意の証
- 7.薄氷上の幸せ
- 8.忍び寄る悪夢
- 9.月に見放された夜
- 10.魔法が解けた人形
- 11.託された未来
- 12.取り戻した心をあなたへ
- 終章
- 番外編
- 九十分の一の奇跡