上司と上手につきあう方法【完結】

ロビーは深夜にも関わらず、まだ談笑している宿泊者も大勢いるようだ。


テーブルとソファーもあるし、ここら辺で話すのかな……。

なんて考えながら、周囲を見回していると、近くのソファーに座っていたらしい部長が立ち上がって、近づいてくるのが見える。



「お待たせしました!」



ぺこりと頭を下げる私に、

「いや、急に悪かったな」

部長は少し真面目な顔をして、私に顔を近づけてささやいた。



「庭でもいいか。人に聞かれたくない」

「あっ、はっ、はいっ……」



コクコクとうなずく私。


だけど部長の言葉に驚いた。


庭って、そ、そとー!?



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