SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私は克己と一緒に再び、高級車に戻った。


薄暗い車内。


時刻はもう11時ーーー・・・


私の心臓の音が克己に聞こえてしまいそうなくらい静かだった。



この静けさが鼓動を加速させていく。



「…ラジオでもつけようか?」



「あ、はい」




克己は信号待ちでFMを付ける。



タイミング良く流れて来た曲は『ウィング』の『LOVETREP』




「『ウィング』の新曲だ」



「これって『星凛堂』のCMソングだろ?」



「はい」


「本当に好きなんだなぁ『ウィング』…焼ける」



「え、あ…克己の方が好きだから」


私は克己の嫉妬が嬉しくて…頬を染めながらもご機嫌をとった。



「お前も相当…俺に惚れてんだな…」
克己も柔らかい微笑みを浮かべる。

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