SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
元は弁護士だと言うし、

専務は謎が多い人ーーー・・・



車を地下の駐車場に停めて、エレベーターでエントランスの入口へと上がる。

克己はもっていたカードキーを差し込み、暗証番号を入力。


目の前に見える両扉。

初めて踏み入る未知への世界に少しだけ胸が踊った。


クリーム色にブラウン系の色をマーブル模様に織り交ぜた大理石の床。


贋作だと思われるけど有名画家の絵画が飾られていた。



私は克己の背中について歩き奥へと進む。



「お帰りなさいませ…相模様」



「あぁ…遅くまで大変ですね」



マンションにホテルのフロントが出現。

支配人を思わせる人物が私たちを出迎える。


そのまま…克己は社交辞令のような挨拶を交わしただけで…スルー。


奥のエレベーターホールを向かう。

所々、見える場所に置かれた調度品。
人の目線を上手く利用して細部まで美しく飾られていた。

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