SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私はキッチンにトレイを戻しに行った。



リビングの壁に掛けられた月の形の時計の針が午前1時半を指す。



部屋の明かりは壁の間接照明だけ。



夜の深みが増す中。

ガラスの向こうに広がる周囲の住宅の光の数も次第に減っていく。


でも、遠目に見える街のネオンは未だに明るく賑わっていた。



「…凄いなぁ」



夜景を見ながら欠伸が自然と出て来る。



喉の奥まで見えてしまいそうな大きな欠伸。


私は一人で苦笑いをした。



ソファーに腰を下ろして暫く夜景を眺めたーーー・・・











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