SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「何を慌ててる?」



「だって…完全な遅刻ですよ!!」



「…遅刻?別に余裕だ…」



「余裕って?」



「今日からお前は俺の車で出勤するんだ…違うか?」



「克己の車?」


あのラッシュアワーの電車に乗らなくて済むの?


「ほら、食卓に朝食が置いてある…食えっ」




克己はのんびりとネクタイを結びながら私を窘める。



「朝食?克己は用意してくれたの?」



「…まぁ、簡単なメニューだけどな」




「ありがとう」

同居1日目から…克己に世話を焼かせるなんて…同居人失格だ。


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