紅炎と雷炎 ②


~理事長室~


コンコン


堅「美樹か?」


美樹「ああ」


堅「いいぞ」


ガチャ…


堅「そこに座れ」


そう言われたので、あたしはソファーに座る。


美樹「けんちゃん、あたし今から雷炎のみんなに話す」


堅「覚悟を決めたのか?」


コクン


堅「そうか…。 俺は、雷炎のやつらなら受け入れてくれると思う。 でも無理はするなよ」


美樹「分かってる。 ……けんちゃん」


堅「ん?」


美樹「いつもありがとね。 あたし、けんちゃんにはいっつも助けてもらってる」


堅「それは、俺も同じ。 俺はお前に何度も助けられた。 だから、俺はできることをお前にしてるだけ」


美樹「……そっか」


堅「もし…いや、頑張れ。 大丈夫だから。 辛くなったら、俺や稜、お前の兄、蘭や燐母さん父さんを呼べばいい」


美樹「うん、大丈夫、分かってるよ」


堅「おし、行ってこい!」


美樹「はい! 行って来ます」


ガチャ…


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