【完】結婚からはじまる恋《2》
優也さんは頼と並んで座っても見劣りしないイケメン。



黒髪に切れ長の理知的な瞳。


唇は男性にしては艶があり、美しい形をしていた。


元俳優さんとあって背筋も常に伸びで、堂々としている。



「…奥様…何か俺の顔に付いていますか?」



「いえ、別に…」




「優也…お前の方こそ…ジッと見て…俺の妻を誘惑する気か?」



「そんな…滅相もない…言いかがりです。社長」



頼はすぐに誰にでも嫉妬する。


片恋の時はこんなにも愛されるなんて予想もしなかった…
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