sweet memory






ある程度の食材を買い込むと、2人は家に帰った。
家に帰ると、奏大も手伝い、夕食の支度をした。




実家に住んでいる時から母親の手伝いをしていたこともあり、花菜の手際も良かったが、奏大が手伝ったこともあり、早く作り終わった。






そして今は、2人で片付けをしているところである。








「手伝ってもらっちゃってすみません」

「いや、独り暮らしだから料理は慣れている」

「意外ですね」

「そうか?」

「てっきり、外食が多いのかと思いました」

「まぁ仕事柄、外食は少なくないが、家に居るときは自炊をする」

「そうなんですね。まだまだ奏大さんの知らない一面がたくさんありそうですね」







花菜はクスクス笑いながら奏大に笑顔を向けた。







「これからたくさん時間はあるんだ。お互いのことはこれから知っていけば良い」

「そうですね」

「…明日、時間あるか?」

「特に出掛ける用事はありませんが…」

「なら、出掛けないか?」

「えっ?」

「明日は仕事が休みで1日空いている。…デートしないか?お互いのことを知るためには良い機会だろう」

「…はい!」

「何処に行きたいか考えておいてくれ」







花菜は嬉しそうに返事をした。
そんな花菜の表情に、奏大も満足そうな表情をしていた。




< 64 / 324 >

この作品をシェア

pagetop