sweet memory

*嵐の前の静けさ









月曜日の朝。
時刻は6時である。
花菜は奏大の携帯の着信で目が覚めた。








「ん…。奏大さん、電話鳴ってますよ」

「ほっとけばいい」

「でも…」

「そのうち鳴り止む」

「でも…」








奏大はそう言うと、また眠ってしまった。
人の携帯に勝手に出ることは出来ないため、花菜もそのままにするしかなかった。







それから何事もなかったかのように、花菜は家事をこなしていた。





< 79 / 324 >

この作品をシェア

pagetop