永遠の幸せを
諏訪部さんはカボチャの煮物を口に運ぶ。


私は豆腐の味噌汁を啜った。




「呼び名は圭吾でいい」



「え、あ…よそよしいよね」

目の前の彼から俺様が消え、対等なしゃべり口調になっていた。



「なぁ、美紅…結婚前提に付き合って欲しい」


眼鏡越しに見える彼のコーヒー色の瞳には情熱が秘められていた。



傲慢さはないけど。

男として女性をリードしようとする決断力が見えた。



彼の真摯で情熱的な瞳に導かれるように私も返した。



「わかった」



彼は口許を抑え、テレを隠すような仕草を見せる。


食卓を取り囲む甘いムードが歯痒くて仕方がない。














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