この未来を壊して下さい。【完】
第2章

変化は突然やってくる。







「おはようございます」





つぶやいたところで返事が返ってくるわけがない。





一人暮らしをしている私のつぶやきに、返事が返ってくるほうが怖い。





当然のことながら、あの壊れた目ざまし時計から音が鳴ることはなく、今日も起きたら9時だった。





昨日、姫なれ命令に同意した私は半年の理由を聞かれることもなく、眠いからという理由で帰宅した。





もちろん、帰ってパソコンをして、お風呂に入って寝る。





夕食なんて、作る気力も残っていなかったので食べてない。





さすがに今日は食べようかと思い、登校途中にコンビニでおにぎりとアメを買う。





まだ6月だというのに、太陽の日差しは強く、日傘をさしたい気分。




< 58 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop