新撰組~幕末に名をはせる者~
第一章

何でもない一日



「いってきます。」



今日も返事のない家の中へ声をかけ学校へ行く。



―――――一人暮らしだから。



その理由はまた後でわかる。



一人でパンを咥えながら学校までの道を歩く。



すでにホームルームが始まっている時間で、歩いているような生徒は誰もいない。



私は、家から徒歩10分の高校に通っている。



17歳で2年生だ。



友達は誰もいないから学校へ行くのが楽しいわけでもない。



かといって学校へ行かずに家で一人でいるのも寂しいから行く。



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