復讐のkiss
そう言って、互いの両手を握り合った。

それが見らの約束に仕方だと言っていた。

・・・

その約束を今、

オレは果たしている。

・・・だが、

ミラはオレがネチェルだってことを知らない。

…言うべきか、言わざるべきか。


…もしミラが、

オレの帰りを待ってくれていたら、

そのすべてを話そう。


オレは、ミラにとっては、

親の仇としか思っていないだろう。

それでも、オレは、ミラを愛してる。

生涯をかけて、ミラを、そして、

ミラの故郷、ジェヘティ王国を、この手で守ろう。


…明るい日差しが、

閉じた瞳に流れ込み、オレは目を覚ました。

傷口はいたんだが、

熱は下がっていた。


イスタへ帰ろう。

ミラがいるのか、いないのか、

期待と不安を抱え、オレの故郷へ。
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