復讐のkiss
そんな私たちを見ていたジェフティもまた、

複雑な思いだった。


私のしたい事とは全く真逆の方に

事は進んでいく。


…ジェフティは思い出していた。

まだジェヘティ王が健在だったころ、



『もし、ミラにいい人が現れないときは、

ジェフティ、お前がミラを貰ってくれ。

ミラを愛し、生涯守っていけるのは、

ジェフティだけだから』


・・・と。


ミラが幸せになれるのなら、誰でもいい。

相手が自分じゃなくても。

だが、両親を暗殺したラメセスだけは、

あの男にだけは、ミラは渡せない。

・・・きっと、

ミラには幸せが訪れないから・・・
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