復讐のkiss
部屋に帰る時、

ラメセスが私に言った。


「ここに来た以上、ミラはオレの妃。

だが、オレはお前を抱かない」



「・・・!」


「ミラが傍にいてくれるだけでいい」


「…貴方には、子供を作る義務が」

私は目線を合わせることなくそう呟いた。



「オレが子供を作らなくても、

オシリスがいる・・・

俺たちは父王の血を受け継いだ兄弟だ。

オシリスが互いに想いあった女性との子供を

作ってくれれば十分だ」



「・・・」


「オレがどんなに愛しても、

ミラと両思いになる事はない・・・

オレの気持ちが一方的に勝るだけで・・・

ミラがもし、オレを愛してくれたら、

その時、初めてお前を抱く」


「・・・そんな日は訪れない」


「ああ、わかってる・・」
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