サヨナラのしずく
注文したハンバーグとグラタンがやってきて、あたしたちは本日初めての食事をとった。




食べ終わりファミレスを出ると、俊平はタクシー乗り場まであたしを送ってくれる。




なんだか帰るのが寂しいと思った。



昨日からずっと一緒にいたせいかもしれないけど。



俊平に帰りたくないと言えば今日も一緒に寝てくれるかもしれない。



でもあたしは言えなかった…。



我儘を言って嫌われたくなかった。



俊平にタクシーに乗せてもらいひとりの家へと帰ってきた。



真っ暗な家に帰ってくるのがこんなに寂しいなんて久し振りだった…。





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