ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
敦司さんは私に声をかける前に佑介さんに食ってかかった。




「…女の顔に傷をつけるなんてお前…どう言うつもりだ?」



「そうカリカリするなよ……浅い傷だから後は残らない…安心しろっ…敦司」



「たくっ…盗難車が走っていたからって…お前…無茶し過ぎだ…」



「今回は俺の失態だ…素直に謝る…敦司」



「ふん」


敦司さんは腕を組んで素直に謝る佑介さんに不遜な態度を取った。



でも、私に向ける視線は優しく額の傷に触れて来た。




「大丈夫か?」



「はい…前髪を下ろせば隠れるし…気にしないで下さい…」



「顔に傷は…出来れば見えない部分に…」


「昨日…俺たちの見えない場所に傷を残したじゃあないのか?敦司」



「見えない場所に…勤務中に変な想像しちゃいそう」



「こんな連中は置いて…帰るぞ…陽那…」



「帰る先は同じだろ?俺も乗せろ!敦司」



「お前は歩いて帰れっ!佑介」









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