風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】
そこにはたくさんの女の子の写真が貼られている。
その中のあたしの写真は
ピンクのメイド服を着た、ちょっとぶりっ子な自分。
「ルカの写真いいよねー。
あたし新しくしようかなぁー」
マナがあたしの隣で呟いた。
「えー、マナの写真いいじゃん。
変えることないっしょ」
「んー。。そぉかなぁ。。」
マナは大きな目をくりくり動かしながら自分の写真を見つめ、
グロスで濡れた、艶やかな唇を尖がらせる。
無防備なバスローブの胸元からは
彼女の大きな胸が大胆に覗いていた。
あたしはゆっくりと店内を見回す。
安っぽい装飾のピンクの壁に
卑猥なポーズをとる女の子のネオンサイン。
フロントの前にはフェイクレザーのソファがあって、
すわり心地はよくない。
壁には女の子の写真の他に
ルールと称して、なんだか物騒な箇条書きが貼られている。
そう、
ここがあたしの世界。
あたしは‘ルカ’
職業は、風俗嬢。