愛おしい2人のXmas〜やっぱり愛おしいSS〜

俺の職場の部下だった茉優莉。

どうしても欲しくて

愛おしい気持ちが抑えきれなかった。

結婚してからはや3ヶ月。

夫婦として初めてのXmasを迎えた。

しかし

今春部長になった俺は激務に追われ

結婚後も休日出勤は珍しくない。

新婚なのに

俺は夫らしい事も夫婦らしい事も

茉優莉にしてやれていない。

でも、彼女は不満を一つも言わずに

家庭に入って俺を支えてくれる。


ごめんな…。

イルミネーションも

テーマパークのXmasパレードも

本当は行きたかったのを

俺は知っている。

だけど、彼女は口に出さなかった。

今日は絶対に切りあげて帰るから

せめて、どこかでディナーしながら

プレゼントを渡そうかと思った。

でも、俺に気を遣って家で過ごそうと

手料理を振舞うと言ってくれた。

自分よりも俺を優先してくれる。

素直に口に出すのは照れ臭くて

なかなか言えないけど

いつもお前には本当に感謝している。


だから、今日はお前に

素敵なXmasプレゼントを送りたい。

受け取ってくれるだろうか?

柄にもなく緊張してきた。


そうだ。

一緒に彼女の好きなピンクの

プチブーケもプレゼントしよう。

俺は会社帰りに花屋に寄った。

自宅マンションに向かうクルマの中で

雪が舞い落ちていくのを見る。



今日は素敵なXmasの夜になりそうだ。




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