人知れず、夜泣き。

 暫くすると、

 「はーい。 お待たせしましたー!! 煮込みハンバーグ出来ましたー!!」

 アホを極めた女・木内が、お待ちかねのハンバーグを運んで来た。

 ヤバイ。 絶対美味いヤツだ、これ。

 木内がテーブルに並べたハンバーグに、思わず鼻を近づける。

 あー、いい匂い。 急激に腹減ってきた。

 「よし!! 食べましょう!!」

 テーブルに料理を全部終え運びた木内が、オレの正面に座った。

 では、両手を合わせましょう。

 『いただきまーす』

 唱和して、早速主役のハンバーグを口に入れる。 トマトが染み染みでまじ美味い。


 「美味ーい!! 木内さん、アナタまじ天才!!」

 こうなると、他のハンバーグも食ってみたい。 ポン酢だっけ??

 てゆーか、

 「木内さんの得意料理って何??」

 木内は本当に料理が上手い。

 そんな木内が作る、1番美味い料理は何なのだろう。

 どうしても、それを食べてみたくなった。
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