愛し*愛しの旦那サマ。

スーパーに入って、カートを押してくれる臣くん。

の、腕にそのままピタリとくっつく私。


「カート押してる時くらい、離れろよ」

「イヤ。臣くんの隣がいい」

「じゃあ、せめて腕放せ。歩きにくい」

「いや、って言ったらどうする?(←臣くんのマネしてみるヒト)」

「振り払う」


そう言うと、臣くんは本当にベシッと私の腕を振り払ってしまった。


ちぇー。

臣くんと腕組んで歩くの大好きなのにさ。


気を取り直して、


「今日は、臣くん何食べたい?」

「何でもいい」

「えー?何でもいいなら、幸代に……」

幸代にする?

なんて、ベタな事を言おうとすると、


「鍋」


と、臣くんが言葉をかぶせる。(チョットクライノッテクレテモイイノニ)


「鍋?なに鍋?」

「あっさりと水炊きでいいよ」

「水炊きね!」

らじゃー!

と、臣くんの側からさっと離れて、パッ、パッとテキパキ鍋の材料をカートに入れていく私。さっさと買い物をすませて腕を組みたいからね!


おかげでスピーディーに本日の夕食の買い出し終了。

< 119 / 498 >

この作品をシェア

pagetop