恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「瑠依。もうちょっとだから頑張って」


隣でさくらが背中をさすってくれる。


「まじヤバい…吐きそう……」


頭の中がグワングワン揺れている。


「ウエッ…」


「瑠依っ!?」


そのとき、


「監督!停めてくれ!もう漏れそうだ!」


車内前方で佑真の声が聞こえた。



……バスを停めてもらえるかもしれない。


すこし気持ちが楽になる。
< 125 / 486 >

この作品をシェア

pagetop