極上エリートの甘美な溺愛

将平の真意が慎と千春の言うとおりだとすれば、それは玲華にとってかなり嬉しいことだ。

玲華だって、たとえ二次会の買い出しだとしても将平と二人で過ごせる時間が待ち遠しくてうきうきして、鼻歌だって口ずさみたくなるほどだった。

夕べもわくわくしてあまり眠れなかった。

玲華のことを好きだと言ってくれ、そしてその言葉にうまく応えられない玲華を待つとまで言ってくれた将平の姿を見ながら。

玲華は思わず「こんな口実なんてなくても、私も会いたかったのに」と本音を口にした。

会いたい気持ちは将平よりも自分の方が強いはずだと思うのに。

そう思いながら視線を上げると、玲華の言葉ににやりと笑った慎と千春に気付き、はっと両手で口を押えた。

「あ、あの、今のはその……」

慌てて訂正しようとする玲華に、優しい表情を向けた慎は。

「将平は、器用じゃないけど嘘はつかないから。ちゃんとあいつを見てやってくれ」

そう言って大きく頷いた。


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